未経験からWebマーケティングの仕事に就く方法

実務経験は無くても実績は作れる

未経験からWebマーケティングの仕事に就きたい。そういう方の相談に乗ることがあります。

その時、よく聞かれるのが

  • 未経験から就職できるのか
  • 未経験の場合、実績が無いので資格を取った方がいいか

ということです。

まず、最初の質問についてですが、未経験からの就職は可能です。

現に募集しているところは、たくさんあります。

私の周囲で未経験から就職した人も何人かいます。

私がいつもモヤモヤするのが二つめの質問です。

「未経験の場合、実績が無いので~」という部分に、どうも違和感を感じるのです。

実績が無いのは、さも当然のような言い方だからでしょう。

Webマーケティングの場合、実務経験はなくても自分で「実績」を積むことは可能です(この後で説明していきます)。

これが建築CADとか歯科技工士だったら、そうはいかないでしょう。

でも、Webマーケティングの場合は「自分で」「自宅で」「一人で」実績を積むことができるのです。

この記事では、その方法についてお伝えします。

これからWebマーケティング分野で仕事をしたいと考えている人は、

「未経験だから実績無しで当たり前」

「未経験なので資格でも取ろうかな」

という考えを改め、ここに書いた方法を、ぜひ試して下さい。

Webマーケ未経験者が用意すべき「実績」とは

Webマーケティング分野の実績には、運用系と制作系があります。

運用系の方が実務に近い分おすすめですが、どちらも一長一短あります。うまく組み合わせるようにしましょう。

運用系の実績

実際にメディアを運営した実績のことです。

ここで一番出したいのは「ブログのアクセス数を月間30万PVにしました」とか「YouTubeのチャンネル登録者を3ヶ月で千人にしました」といった数字を伴う実績です。

これらは難易度が高い分、達成できる人が少ないこと。数字で成果が証明しやすいことから、最も強いアピールポイントになります。

ただ、当然簡単ではないし、それなりの時間も必要です。

運用系のメリットアピール力が強い
簡単に始められる
金銭面の負担が少ない
普段接しているサービスなので理解しやすい
運用系のデメリット 数字を伴う成果は達成が難しい(時間がかかる)
簡単に始められる分「誰でもやっているもの」と捉えられがち

なお「数字を伴う成果」はアクセス数やチャンネル登録者数以外にも、次のようなものがあります。

「自分には無理」と諦めず、アピールできることがないか探しましょう。

長期間やっている
「3年以上インスタやってます」
これといった成果が出ていなくても、長期間続けている事実は、それ自体アピールになります。
継続している人は強いのです
短期集中で取り組んだ
「100日間、毎日ブログ投稿してました」
時間が無く短期間で実績(数字)が欲しい方は、こういうのがオススメ。
ちなみに「3ヶ月間」ではなく「100日間」と言うところがミソ。モノは言いようです
短期間で審査に通過
「Googleアドセンスの審査に1日で通りました」
難しいと言われているアドセンスの審査ですが、私は24時間かからず審査を通過しました。
きちんと準備して臨めば、誰でも達成できる数字もあります

ブログ

今まで「Webマーケティングに興味があって、そちらに進みたい」と相談してきた人の何人かはブログをやっていました。

Googleアナリティクスを自分で設置して、一定の数字を出している人もいました。

こういう人を見ると、本気度が違うと思いますよね。

彼らがその後どうなったか知りませんが、きっとWebマーケティングの仕事をされているんじゃないかと思います。

未経験からWebマーケティング業界に就職できる人は、こうした行動力がある人が多いです。

逆に「ブログをしたら」と勧めても「今さらブログでもないし」と言う方に限って、何もやらない人が多いです。

なお、これからブログをやる方は、フリーブログではなく、WordPressで独自ドメインのブログを構築するようにしましょう。

ブログでアピールできるスキル

  • ライティング力
  • 企画力
  • SEO周りの知識
  • Googleアナリティクスを使ったWeb解析
  • WordPressの運営スキル

note

いまnoteが熱いです!

月間アクティブユーザー数は6,300万人と、Twitter(国内)の4,500万人を上回っています。

1日の平均投稿数2.6万、会員登録260万人と、7年で国内屈指のメディアへと急成長しました。

あなたが短期間で数字(実績)を上げたいのであれば、人が集まっているところに行くに限ります。

そういった意味では、この記事を書いている時点ではnoteに行くことを一番お勧めします。

アメブロなどのフリーブログに近いサービスですが、noteの良いところは

  • 見た目がシンプルで、書くことに集中しやすい
  • 広告が表示されない
  • 運営と参加者の距離が近い
  • 収益化の仕組みが出来ている

といったところです。

また、一般的なブログの場合、課題解決目的で来る人も多く、知りたいことが分かれば出ていく傾向があるのに対し、noteは読み物として読んでもらえるように思います。

恐らく文章を読むことに慣れている人が集まっているのでしょう。

あと、こう言っちゃ何ですが「アメブロやってます」「ライブドアブログ見て下さい」よりも「noteに書いてます」と言った方が洗練された印象を受けます。

これはnote社のブランディングが上手いことが大きいと思います。

またnoteには「note pro」という法人向けの有料サービスもあります。

契約すると自社のドメインでnoteが使えることもあり、自社メディアのようにnoteを使っている会社もあります。

そういった背景を考えても、Webマーケティングの実績を作る場としては、いまnoteが一番おすすめです。

noteでアピールできるスキル

  •     ライティング力
  •     運営力
  •     収益力

YouTube

Webマーケティング力をアピールする目的で動画を始めるのは、お勧めしません。

その理由は

  • 撮影や編集などを新たに学ぶ必要がある
  • 機材が必要になることが多い
  • 下手なものを作ると、文章よりも下手さ加減が悪目立ちしやすい
  • 上達するまでに時間がかかる

からです。

そうでなくても、Webマーケティングという新しい領域を学んでいるわけです。

その上、動画制作スキルまで学んでいる余裕はないでしょう。

すでにチャンネルを運営している人は、以下の点ができているか確認しましょう。

動画のジャンル:マジメなものでなくてもOK

YouTubeSEO:タイトル、サムネイル、概要欄、タグ、チャンネルアート、終了画面などが、SEOを意識したものになっている

撮影・編集力:できればPremiere ProやAfter Effectsが使えた方がアピールしやすいが必須ではない

説明/トークの能力:あった方がいいが、動画の内容にもよるため、これも必須ではない

YouTubeアナリティクス:数字の見方が分かっていること

チャンネル登録者数:非表示設定にしないで表示させておくこと。始めたばかりなら数字が低くても構わないが、自分なりに問題点を把握しておきたい

SNS(Twitter、インスタグラム)

プライベートでも使っている人も多いと思いますが、仕事用とは分けた方が無難でしょう。

投稿内容に個人的なものがあった場合、どうしても不真面目な印象が出るためです。

現在のアカウントにフォロワーが大勢いる人も「Webマーケティング用のアカウント」を作るようにしましょう。

アピールするのはフォロワー数

フォロワー数は1,000人を目指しましょう。

毎日、フォロワー数を記録して下さい。

そして、それをグラフ化しておきます。

そうすることで「短期間でフォロワー数を1,000人にした」ことが、あなたの実績になるわけです。

画面ショットも撮っておいて下さい。数字だけだと証拠にならないので、証拠保全を忘れずに。


いろんなメディアがありますが、運用系は一つに絞って下さい。

  • 自分が慣れている得意なものを
  • 一つだけ集中して取り組む

ことが大切です。

制作系

マーケティング職でも作ることはあります。また自分が作らなくても、デザイナーに指示して作ってもらうことはあります。

そのため、職種にもよりますが、制作スキルもあった方が有利です。

ただ制作スキルが全く無い人が、一から身につけるのはおすすめしません。

下に書いたのは「今こういうスキルがある人は、こんな風にアピールしましょう」という話です。

Webサイト制作

Webサイト制作スキルは必須ではありません。

ただ、次の点は十分アピールポイントになります。

  • HTML、CSS、JavaScriptの基本スキル:少なくとも抵抗が無いこと
  • サーバーやネットワークの知識:基本的なもので構いません。資格で言えば「ITパスポート」レベルでOK
  • 画像データの種類、解像度の知識

作品がある人は、ポートフォリオにまとめておきましょう。

制作の実務経験がある人は、自分が担当したWebサイトの画面ショットを保存しておきましょう(アップデートされる可能性があるため)。

また、どの部分を担当したかの他

  • 使えるツール・言語
  • 担当した範囲

についても、まとめておくといいでしょう。

グラフィックデザイン

Web業界の経験は無いが、プリントメディアのデザインをしてきた。

そういう方は、これまで作ってきた作品をポートフォリオにまとめておいて下さい。

フォトショップやイラストレーターのスキルは、マーケティングで使うこともあるので、上手くアピールしたいところです。

注意しないといけないのは「本当はプリントメディアがやりたいのでは」と思われないようにすること。

ポートフォリオでも、過去の仕事をアピールしすぎない工夫が大切です。

写真・イラスト/マンガ・ライティング

こうした素材制作の仕事をしてきた人も、ポートフォリオに作品をまとめておきましょう。

ただ、こうした仕事自体はそれ程評価されるわけではありません。

Webマーケティングと基本無関係なことと、素材自体が安く手に入るためです

ライターとして文章を書いてきた人は、SEOのスキルが問われるので、答えられるようにしておきましょう。

  • どういうジャンルのものを書いてきたか(得意分野)
  • SEOを意識して書けるか
  • どれぐらいの時間で執筆できるか

私もライターをしていたことがありますが、こういったことは定番で聞かれるので、前もって準備しておいた方がいいです。

営業・販売スキル

こうした経験のある方は、具体的な数字がそのまま実績になります。

  • 1ヶ月に達成した新規開拓数
  • 1日当たりの店舗売り上げ
  • 任されていたクライアントの数

Webマーケティング業界は「Web」とついていますが、本質的には営業や販売の方が近いです。

過去の実績を時系列でまとめておくといいでしょう。

資格は無くてもOK

未経験からWebマーケティング業界に入ろうとする人にとって、資格取得は「新しい分野にチャレンジする意欲を示す証明書」みたいなものです。

ただ、採用側はあまり重視してくれません。

では資格は全く無意味かと言うと、そうでもありません。

今は多くの人が資格を持っているため、資格取得は「自分も他の人と同レベルである」ことをアピールする意味があるのです。

つまり持っていて特段プラスになることは無いものの、マイナスを防ぐために資格は取得するのです。

特に未経験者の場合、資格を持っていないと「最低限のスキルも無いのかも」と、痛くもない腹を探られることになります。

余計な疑念を払拭するのが資格取得の最大の目的と言ってもいいでしょう。

ただ個人的には、あまり積極的に資格取得を勧めていません。

その理由は「お金と時間をかけた割に効果が期待できない」からです。

コスパが悪いんです。

そんなことに時間を割くんだったら、ここまで述べた実績を積むことにフォーカスした方がいいでしょう。

それでも「どうしてもWebマーケティング系の資格がほしい」という方はGAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)をお勧めします。

GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)とは

Googleアナリティクスの知識を証明する資格です。

  • Google公式のもの
  • 受験料は無料
  • PCでいつでも受験できる
  • 落ちても24時間後から再受験可
  • 有効期限は12ヶ月間

GAIQはGoogleスキルショップで受験することができます。

UIXアカデミーでは、定期的にGAIQ対策オンライン講座を行っています。

これまで1,500人以上の方にGAIQ講座を教えてきた実績があります。

一発でGAIQに合格したい方は、ぜひお申込み下さい。

面接で最も重視されること

一言で言えば「本気でWebマーケティングをやりたいのか」に尽きます。

単にイメージだけで志望しているのか、実体験をベースにした考えがあってのことなのか。そこが見られるわけです。

ここまで「資格より実績が必要だ」と言ったことを書いてきたのも、そのためです。

面接で特に重視される以下の3点については、念入りに準備しておきましょう。

どうしてWebマーケティングなのか

最も重要な質問。必ず実体験に基づいた話をしましょう。

  • ネットで見て
  • 本で読んで
  • 学校で勉強して

だけだと、マイナス評価しかないです。

必ずしも凄い数字を出している必要はないので、実際に行動していることをアピールして下さい。

何がやりたいのか

Webマーケティングと言っても幅広いわけです。

その中で具体的に何がやりたいのかを話して下さい。

もちろん、ここで言う「具体的」な内容は、その会社が力を入れているビジネスの範囲内から取り上げて下さい。

この「何がやりたいのか」の質問をされて、自分の希望を一方的に話す人がいますが、それは違います。

あなたのやりたい(出来る)ことと、会社がやっていること。

この二つが重なっていると言う話をしないといけないことを忘れずに。

自分でスキルアップする人か

マーケティングというのは、商品やサービスを買ってもらうよう、こちらから仕掛けていく作業です。

そういった意味で「攻める人」が欲しい。自分で何でも貪欲に吸収していく人のことです。

時々「教えてもらっていないから知らない」と言う人がいますが、そういう人はWebマーケティングは向いていません。

じゃ、攻めるタイプの人はどうやって見分けるかと言うと、それをチェックするための定番質問があります。

それは「最近見たWebサービスやツールで面白いと思ったものを教えて下さい」です(私も聞かれたことがあります)。

これを聞くと、普段どれだけWebに関心を持って接しているかが分かります。うまい質問だと思います。

この質問対策として、5~6つ答えを用意しておくことをお勧めします。

1~2つぐらいだと、相手が知っている可能性が高いからです。

「えっ!そんなサービス(ツール)があるんだ。良く知ってるね」と言われるのが目的なので、知る人ぞ知るようなネタを普段から探すようにしましょう。

当たり前ですが、自分で使ってみたものでないとダメですよ。

「何にしても初めてってことはある」

これはトランスポーターという映画で、主人公が言う台詞です。

いまWebマーケティング業界で活躍している人も、最初はみんな初めてだったわけです。

でも、そういう人って初めてなりに結果を出している人が多いんです。

ただ、最初にも書いた通り「初めてでも、ある程度実績が積める」のがWebマーケティングの素晴らしいところです。

そこを上手く活かして、ぜひチャンスをつかみ取って下さい。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。