GA4/Looker Studioの「参照元」ディメンションの違い
こんにちは。竹内たかしです。
今回はGA4やLooker Studioに登場するディメンション「参照元」「セッション参照元」「セッションの参照元」「ユーザーの参照元」「ユーザーの最初の参照元」の違いについて解説します。
まだ明確になっていない部分もありますが、この記事作成時点で分かったことをお伝えしたいと思います。
「参照元」とは
ユーザーがどこから来たのか。それを表すのが参照元(リファラー/Referrer)です。
例えばGoogleから来た場合はGoogleが、ミテルネン内のリンクをクリックして来た場合はmiterunen.com/~が参照元になります。
Googleアナリティクスでは、以下のように表示されます。
参照元はメディアと一緒に分類されることが多いです。
Googleアナリティクスでは、以下のように「参照元/メディア」としてセットで確認することもできます。
「メディアとは何か」は、いったん置いておいて、ここでは参照元の本来の意味を確認しておいてください。
実はこの「参照元」。最近ではGA4での表示が少し変化しています。
「参照元」ではなく「セッションの参照元」とか「ユーザーの最初の参照元」といった表現が多く見られるようになりました。
それについて、この後解説します。
GA4の「セッションの参照元」とは
「セッションの参照元」とは、そのセッションが始まるときに直前にいた参照元のことです。
イメージにすると、下のような感じ。
これまでの「参照元」のイメージに近いと思います。
同じユーザーでもセッションごとに参照元が異なることがあります。
例えば
- 最初は検索エンジンの検索結果をクリックして訪問(この時、メルマガを登録したとします)
- 2回目は最初の訪問時に登録したメルマガのリンクをクリックして訪問(この時にサイトをブックマーク)
- 3回目はブックマークを選択して訪問
といった場合は、当然セッションごとに参照元が異なります。
Googleアナリティクスは、従来のUA(ユニバーサルアナリティクス)のセッション単位から、GA4ではユーザー単位の考え方にシフトしました。
そういう意味で「セッションの参照元」は、従来からのセッション単位の考えに近い参照元と言えるかもしれません。
Looker Studioの「セッション参照元」とほぼ同じ
Looker Studioのディメンション「セッション参照元」は、GA4の「セッションの参照元」と少しデータが異なるようですが、同じものと考えていいでしょう(「の」が入ったり、無かったり。そのうち修正されるのかな)。
下はGA4「セッションの参照元」とLooker Studio「セッション参照元」を比較したものです。
GA4の「ユーザーの最初の参照元」とは
ユーザーが最初に訪問したときの参照元のことです。
先ほどの3回訪問したユーザーの例だと、最初の「Google」が「ユーザーの最初の参照元」となります。
ユーザーを獲得するのに貢献した参照元を、セッションの参照元と区別するために特に「最初の」という言葉を入れている印象です。
ちなみにCookieの有効期限が切れたり、Googleシグナルの有効期限(26ヶ月)が過ぎてから再訪した場合も新規ユーザーと見なされ、その時の参照元も「ユーザーの最初の参照元」となります。
Looker Studioの「ユーザーの参照元」と同じ?
こちらも比較してみました。
セッションの参照元よりも、違いが目立つ印象です。
Looker StudioのデータソースはGA4を使っているわけだから、同じになってもらわないと困るんですけど。
Looker Studioの「参照元」は「セッション参照元」「ユーザーの参照元」とどう違う?
だんだん混乱してきました。
ここからは、GA4とLooker Studioの比較ではなく、Looker Studioのディメンション同士の違いの話です。
この辺りは、まだ私も判然としません。ほぼ同じだが、微妙に違う。
あまり意味があるとも思えませんが、並べてセッション数を比較してみました(下図)。
Looker Studioの「参照元」は「セッション参照元」のことを言っているのか、それとも「ユーザーの参照元」を指しているのか。それとも別物なのか。
それについての結論は出ませんでした。
まとめ
今回は参照元に関係するGA4とLooker Studioの用語の意味について、現時点で分かったことをまとめました。
この記事執筆時点では、GA4もまだ変化途上にあり、それがLooker Studioにも影響を与えているように思いました。
また新しいことが分かれば、追加していきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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