GA4の「エンゲージメント」の意味と関連指標を徹底解説!
GA4では「エンゲージメント」という言葉がよく出てきます。
エンゲージメントとは何でしょうか。
Googleアナリティクスのヘルプを見ると、
サイトやアプリに対するユーザーの操作です。
アナリティクスヘルプ
と定義されています。
具体的にはスクロールしたり、一定時間滞在したり、動画を再生したりといった行動がエンゲージメントになります。
この記事では、GA4のあちこちに出てくるエンゲージメント関係の言葉の意味をまとめました。
GA4における「エンゲージメントのあったセッション」とは
GA4では通常のセッションとは別に「エンゲージメントのあったセッション」があります。
画面では「エンゲージのあったセッション数」として表示されています(下)。
これは何でしょうか。また、ただの「セッション」とはどう違うんでしょうか。
実はGA4では、次の3つのうち1つでも該当したセッションを「エンゲージメントのあったセッション」と定義しています。
セッションが10秒以上継続した
セッション時間が10秒未満のセッションは、次のようなことが考えられます。
- 間違えて訪問して、すぐ離脱したセッション
- コンテンツが期待と大きく違うため、すぐ離脱したセッション
- 言葉の意味など簡単な情報だけ見て、すぐ離脱したセッション
10秒以上を条件の一つにしているのは、こうしたセッションを除外する意味があると思われます。
2ページ以上閲覧している
仮に1ページめの滞在時間が5秒でも、2ページ以上閲覧しているなら、そのセッションは「エンゲージメントのあったセッション」となります。
コンバージョンしている
例えば「1ページめにあるコンバージョンとして登録したメルマガ登録ボタンをクリックして、10秒未満で離脱した」場合、10秒以上滞在にも、2ページ以上閲覧にも該当しません。
しかし、コンバージョンを達成していることから、エンゲージメントのあったセッションと判断されます。
上図にあった「エンゲージのあったセッション数」とは、これらの条件を含むセッションの合計数になります。
アクティブユーザー
エンゲージメントがあったユーザーのことです。
また、first_visitイベントが計測された場合もアクティブユーザーとして認識されます。first_visitイベントはユーザーが初めて、そのWebサイトを訪れると計測されるので、アクティブユーザーは正確には「エンゲージメントがあったユーザー+初めて訪れたユーザー」ということになります。
アクティブユーザーの調べ方
レポートに「ユーザー」と表示されているところにマウスを当てると「ユーザー アクティブユーザーの合計数です」と表示されます。
つまりGA4でユーザーとあるのは、アクティブユーザーを指すわけです(下図右)。
なお、アクティブユーザー数を調べたい場合も、検索フォームに「アクティブユーザー」と入力すると、すぐ下に表示されます(上図左)。
ここでも表示は「ユーザー」。「アクティブ」は省略されています。
ユーザーエンゲージメント
Webページがフォーカスされた時間の長さです(アプリの場合は前面に表示されていた時間)。1秒以上フォーカスされていると計測されます。
※この場合の「フォーカス」は「選択されている」と言い換えると分かりやすいでしょう。
ユーザーエンゲージメントのデータは、ユーザーがページやスクリーン(アプリの画面)を離れてからuser_engagementイベントから収集されます(時間を計測するためと思われます)。
GA4では「user_engagement」としてユーザーエンゲージメントのイベント数やユーザーの合計数が表示される部分と、「ユーザーエンゲージメント」としてユーザーエンゲージメントの時間が表示される部分があります。
ユーザーエンゲージメントのイベント数やユーザーの合計を調べる
「エンゲージメント」→「イベント」を選択します。イベント一覧が表示されるので、その中のuser_engagementのところで確認できます。
user_engagementのデータだけを見たい場合は、user_engagementのリンクをクリックします(下図)。
すると、ユーザーエンゲージメントだけのデータが表示されます。
ユーザーエンゲージメントの時間を調べる
検索フォームに「ユーザーエンゲージメント」と入力すると、ユーザーエンゲージメントの合計時間を表示してくれます。
平均エンゲージメント時間
ユーザーエンゲージメントの合計時間をアクティブユーザー数で割った値のこと。つまり、1アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間ということです。
平均エンゲージメント時間の調べ方
「レポートのスナップショット」に表示されています。
下図は「平均エンゲージメント時間」をクリックした状態のものです。
エンゲージメント率
エンゲージメントセッション数を総セッション数で割って算出します。この値を見ることで、エンゲージメントがあったセッションの割合が分かります。
仮にエンゲージメント率が50%だったら、セッション数自体が多くても、実際には半分の人しか実質見てないことになります。
ちなみにエンゲージメントセッション数とは、先に説明した3つの条件のいずれかが含まれるセッションの数のことです。
エンゲージメント率の調べ方
「ユーザー属性」→「ユーザー属性の詳細」を選択すると、下の表に「エンゲージメント率」の項目があります。
ご覧のディスプレイの解像度によっては「エンゲージメン…」としか表示されないのでご注意下さい。
「エンゲージメント」まとめ
GA4ではエンゲージメントがより重視されるようになりました。
さらに細かい細かい情報が知りたい方は、Googleアナリティクスのヘルプページ「アナリティクスヘルプ」をご覧になることをお勧めします。
[GA4] エンゲージメント指標 – アナリティクス ヘルプ
最後までご覧いただき、ありがとうございました。