GA4

unassignedとは:Googleアナリティクス4のチャネルの定義や(other)との違い

ヨロコビーム

こんにちは。

GA4では「セッションのデフォルトチャネルグループ」に「unassigned」(アン・アサインド)という用語が出てくることがあります。

これって何なんでしょう?
というわけで、今回はこのunassignedについてまとめました。

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unassignedは、いずれの定義にも該当しないチャネル

アナリティクスヘルプには、unassignedについて以下のように記載されています。

「unassigned」は、イベントデータに一致するその他のチャネルルールがない場合に使用される値です。

https://support.google.com/analytics/answer/9756891?hl=ja

ちなみに英語版では、こんな感じ。

unassigned is the value Analytics uses when there are no other channel rules that match the event data.

https://support.google.com/analytics/answer/9756891?hl=en

どういうことかと言うと、各チャネルは細かく条件が定義されているのですが「どの条件にも当てはまらないものはunassignedに分類してます」ということです。

例えばオーガニックサーチ「自然検索」の場合、以下のように定義されています。

オーガニック検索参照元 – 検索サイトのリストに一致
OR
メディア – 完全一致 – organic
https://support.google.com/analytics/answer/9756891?hl=jaから引用

上の表の右側を見ると「参照元が検索サイトのリストに一致」しているか「メディアがorganicであるか」という条件が書いてあります。


こんなふうに細かく定義されているので、どのチャネルの条件に合わないものも出てきます。

そういうのをまとめて「unassigned」にしてる、ということです。

どういう場合に「定義」から外れるか

さきほどのオーガニック検索を例に考えてみましょう。

一つめの条件は「参照元が検索サイトのリストに一致」でした。

これはGoogleが持っているチャネルグループのリストがあるんですが、それに検索サイトとして登録されているという意味です。

Googleのチャネルグループのリスト(あとで紹介します)を開き、2列目の「souce_category」をクリックして、「SOURCE_CATEGORY_SEARCH」にだけチェックを入れて「OK」します(下)。

すると検索サイト一覧が表示されます。
Googleとしては「これに載ってるものを検索サイトと認めています」ということです。

この記事を書いている時点で、検索サイトは全部で817サイトありました。

ただ、これに載っていなくても、メディアがorganicであればオーガニック検索と認められるんでした(さっきの表を再掲載します)。

オーガニック検索参照元 – 検索サイトのリストに一致
OR
メディア – 完全一致 – organic
https://support.google.com/analytics/answer/9756891?hl=jaから引用

なので、検索サイトのリストに載っていなくても、パラメーターをつけてutm_medium=organicとしておけば、検索エンジンと認識されます。

ただ、誰もがこうした細かい条件を知ってサイトを構築したり、運営しているわけではありません。

「検索エンジンのようだけど、リストにも載ってないしメディアもorganicでない」といった場合、Googleアナリティクスは「何じゃこりゃ?」となって「unassigned」に分類することになります。

ちなみに、先ほどのリストは以下のページの一番下からダウンロードできます。

[GA4] デフォルト チャネル グループ

また、このページにもある通り、Googleは時々リストの見直しを行っているようです。

(other)とunassignedの違い

Googleの決めた条件に該当しないなら、(other)に入っても良さそうですが、(other)はunassignedとは全く異なるものです。

アナリティクスヘルプにある(other)の説明を見てみましょう。

「(other)」は、基数制限が生じている集計行に使用される値です。

https://support.google.com/analytics/answer/9756891?hl=en

これは、どういう意味かと言うと、Googleアナリティクスが集計したところ、ディメンション(項目)の数が異常に多くなるケースがあります。

例えば「地域名」のように、もともと膨大な数があるものは可能性が高いです。

そうしたものを全て表示するのはシステム上無理があると判断した場合、Googleアナリティクスは表示しきれなかった分を(other)に集約しますよ」という意味です。

チャネルグループの場合は、あまり無いかもしれませんが、unassignedの意味と併せて知っておくといいでしょう。

unassignedが多いケースも

unassignedについて調べてみると、unassignedが非常に多いケースもあることが分かりました。

以下のケースでは、unassignedがチャネルのトップにきているだけでなく、ユーザー数もダントツで多いです。

Enormous amount of Unassigned traffic in Traffic Acquisition Report GA4

こういうケースは経験したことが無いんですが、もし遭遇したら一度Googleに問い合わせてもいいかもしれません(返信が無い可能性が高いですが)。

Googleアナリティクスは画面右上から「フィードバック」を送ることができます。

上図の枠の中に、メッセージを入れることができます。

まとめ unassignedは基本気にしなくて大丈夫

上のようなケースでなければ、unassignedはスルーしてOKです。

大規模サイトになるほどunassignedの数も増えていきますが、1%ぐらいなら問題ないと判断していいでしょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

竹内たかし
竹内たかし
Webアナリスト
こんにちは!竹内たかしです。ご覧いただき、ありがとうございます。Googleアナリティクスを使った分析やLooker Studioでのレポート作成サービスを提供しています。お気軽にご連絡ください。
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