GA4

GA4の本どれを買えばいい?ぜ~んぶ読んで比較しました!

ヨロコビーム

こんにちは。竹内たかしです。「GA4の本、どれを買えばいいの?」と迷っている人に向けて、GA4本9冊(2023年7月時点)を全て読んで比較してみました。
これから買う人の参考になれば嬉しいです。それではいきましょう。
※新しい本から掲載しています。

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UAとの対比が嬉しい『即戦力の実務がしっかり学べる Google Analytics 4の教科書

即戦力の実務がしっかり学べる Google Analytics 4の教科書

この本の何が良いかと言うと、前のGAのバージョンであるUA(ユニバーサルアナリティクス)と比較しながら解説している点です。

他の本もUAとの違いについては触れているのですが、だいたい冒頭でまとめてる程度。その点、本書では主な項目についてUAと比べながら説明しています(特に前半部分)。

個人的には、ずいぶん前にGA4に移行したこともあり「UAとの比較」は、あまり関心がないんですが、実際にいろんなお客様に接すると、UAとの対比で説明を求められることが少なくありません。

この本は、そういう「UAを基準にしてGA4を理解していきたい」人にお勧めです。GA4に慣れるためのステップを探している方は本書を選択しましょう。

eコマース設定の説明が充実しているのも印象的でした。
eコマースで使うデータレイヤーのコードを読者特典としてダウンロードすることもできます。

即戦力の実務がしっかり学べる Google Analytics 4の教科書
【著者】Studio Nomade
【発売日】2023/7/1
【出版社】秀和システム
【ページ数】376ページ
【特典】サンプルHTMLコードがダウンロードできる

初心者の方におすすめ『これならわかる!Googleアナリティクス4 アクセス解析超入門

Googleアナリティクス4 アクセス解析超入門

「超入門」って書いてあっても、技術書の場合「けっこう難しい」ケースがあるんですが、この本は本当に「超入門」です。

初めてGoogleアナリティクスに触れる方でも分かるように書かれていて、全体を通してとても親切です。イラストが豊富なのもいいですね。

経験者からみると、少し物足りない部分もありますが、GA4から初めてGoogleアナリティクスに触れる人は本書から始めるといいでしょう。

GA4を始めるとき、目標設定や自社のアクセスの除外といった初期設定が必要ですが、初めての方の場合、ここが分からない人が多いのではないでしょうか。
そうした方は、最初はこの本で始めて、慣れたらその時に別の本も検討したらいいと思います。

すでに買った他の本で挫折気味の方にもお勧めです。

GA4でバリバリ分析するというよりも、出だしの設定や基本的な見方をしっかり固めるのにいいです。

これならわかる!Googleアナリティクス4 アクセス解析超入門
【著者】志鎌 真奈美
【発売日】2023/6/23
【出版社】技術評論社
【ページ数】208ページ

一番お気に入り『Googleアナリティクス4やるべきことがわかる本 フルファネル戦略時代の新常識~これからの解析・改善のすべて

Googleアナリティクス4 やるべきことがわかる本

紹介した9冊の中で一冊だけ選ぶとしたら、私は本書を選びます。

理由は、実務に役立つ内容が凝縮されているからです。技術書に掲載されている「使用例」の中には「実際に使うか分からないもの」が掲載されいることが珍しくありません。
これはある意味仕方がないことです。
しかし、本書に掲載されている例は「実際に使う」「使いたい」ものが揃っています。

解説も無駄がなく、マーカー引いて読んだら、マーカーだらけになりそうです。

すでに実務でGA4を使っている経験者の方で「一冊しか買いたくない」という方は、本書をお勧めします。

ページ数もちょうどいいし、本の大きさも今回紹介した中で最も大きいのも私的には評価高いです。表紙デザインも◎

Googleアナリティクス4やるべきことがわかる本 フルファネル戦略時代の新常識~これからの解析・改善のすべて
【著者】株式会社プリンシプル
【発売日】2023/6/15
【出版社】翔泳社
【ページ数】272ページ

GA4の辞書『できる逆引き Googleアナリティクス4 成果を生み出す分析・改善ワザ192

できる逆引き Googleアナリティクス4 成果を生み出す分析・改善ワザ192

639ページもある「GA4の辞書」です。Googleアナリティクスの基本を分かっている前提で書かれているので、初心者の方には敷居が高いかも。

ただ、実際にGA4を運営していくと避けて通れない数々の設定が網羅されている点は助かります。

普段の仕事で頻繁に使うわけではないけど「あれって、どうするんだっけ」となった時や、人に聞かれて自信が無いときなんかは、この本で確認させてもらってます。

企業のWeb担当者の方は、一冊あった方が心強いのではないでしょうか。というか会社で使うなら一冊置いておくべきでしょう。

ちなみに、この本を出しているインプレスからは、もう一冊GA4の本が出ています。同じ出版社から続けてGA4本を出すのは、あまり無いと思いますが、この「できる逆引き」シリーズはGoogleアナリティクスの前のバージョンの時からあるし、別格ということなんでしょうか。

GA4の設定も書籍によって微妙に違う点もあったりします。「結局どっちなんだ?」という時は最終的に、本書などを参考に判断しています。

できる逆引き Googleアナリティクス4 成果を生み出す分析・改善ワザ192
【著者】木田 和廣
【発売日】2023/4/18
【出版社】インプレス
【ページ数】640ページ

全部入っている『「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス4設定・分析のすべてがわかる本

「すべてがわかる本」とある通り、GA4の情報が全部載っています。さらに、他の本では省略されることの多いLookerStudio(本書ではデータポータルと表記)やBigQueryの使い方まで網羅されています。

初心者の方には少し敷居が高い部分もありますが、「全部入っている一冊がほしい」という方は、この本を選びましょう。

あと巻末の用語集やFAQも貴重。こういうのは他の本にはありません。本書以外のGA4本は巻末の索引がイマイチ。知りたい単語が載ってないし、付けたしという感じです。

その点、本書は用語の意味を確認したい読者のことをよく分かってる、ありがたい一冊です。だてに分厚いだけではないのです。

全部で8章から構成されていますが、5章「計測の実装と設定」が133ページと最もボリュームがあります。私の場合、仕事の割合としては「分析」より「設定」が多いこともあり、とても助かっています。

「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス4設定・分析のすべてがわかる本
【著者】小川 卓
【発売日】2022/10/20
【出版社】ソーテック
【ページ数】528ページ

目的別にひける『いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本

いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本

この本は目次がいい。全部「~する」「~を見る」といった目的別構成になっていて、やりたい事からすぐ引けるようになっています。
最初から順番に読んでもいいんですが、どちらかと言うと、これも辞書的に使わせてもらっています。

全部で67の項目(レッスン)から構成されていますが、一つ一つの説明はそれ程深くない印象です。
深い話に行く前に「そもそも、それはどうするの?」みたいな時にサッと見るには最適な一冊です。本がコンパクトなのも、そう言う意味ではアドバンテージです。

「やりたいことから調べられる本」を求めている方にお勧めの一冊です。

本書を購入するとPDF版がダウンロードできます。
外出先で待ち時間ができたときに読んだりしていますが、スマホだとやはり見にくい。タブレットかPCがお勧めです。

いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本
【著者】山浦直宏、高田和資、藤田佳浩
【発売日】2022/8/26
【出版社】インプレス
【ページ数】256ページ

知りたいことが載っている『プロが教えるいちばん詳しいGoogleアナリティクス4

プロが教えるいちばん詳しいGoogleアナリティクス4

他の本に無いしネットでも見つからないけど、探していた内容が本書にだけ載っていた、ということが何度かありました。
ボリュームがあることもあり、本書もGA4を使うようになって最初の頃に良く使った一冊です。

タイトルに「プロが教えるいちばん詳しい」とある通り、GA4の全体をカバーしていて、今でも十分使える一冊だと思います。
ただ、ぶ厚いので初心者の人には少し重いかもしれません。

この記事を書いている今、本書の発売から1年になるんですが「まだ一年しかたってないのか」というのが正直なところです。

プロが教えるいちばん詳しいGoogleアナリティクス4
【著者】NRIネットコム株式会社、神崎健太
【発売日】2022/7/21
【出版社】SBクリエイティブ
【ページ数】464ページ

動画解説もある『Googleアナリティクス4のやさしい教科書。 手を動かしながら学ぶアクセス解析の基本と実践ポイント

Googleアナリティクス4のやさしい教科書

最初に出たカラーの本です。初期の頃、この本にもお世話になりました。

今見返しても使える点が多いんですが、設定関係がほとんどGA4だけで、タグマネージャーを使ったものが無いんですね。
その点が問題なければ、選択肢に入れてもいいのかもしれません。

あと、これは仕方ないのですが、発売から一年以上たっているので画面ショットの一部が古いようです。

この本はYouTube動画が全部で10本ついています。他の本も、こういうのを取り入れてくれたらと思います。

Googleアナリティクス4のやさしい教科書。 手を動かしながら学ぶアクセス解析の基本と実践ポイント
【著者】山野 勉
【発売日】2022/3/18
【出版社】エムディエヌコーポレーション
【ページ数】232ページ

最初の一冊『1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本

1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本

Googleアナリティクス4の本として一番最初に出た本です。
当時はGA4の本が無かったので、私もすぐ購入しました。

初版本だったかなと思って手元の奥付を見ると
「2021年10月11日 第1版第2刷発行」
とあり、初版ではありませんでした。

でも、すぐ2刷が出ているあたり、情報が無い中で高いニーズがあったんだなと思います。

2023年のいま、さすがに「最初に買う一冊」にするのは厳しいですが、GA4の情報が乏しい中で早めに出してもらって助かりました。

新入社員のとき、お世話になった人みたいな一冊です。

1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本
【著者】窪田 望 他
【発売日】2021/9/22
【出版社】インプレス
【ページ数】488ページ

GA4の本:ページ数ランキング

ページ数が多ければ良いというわけではありませんが、参考までにページ数順に並べてみました。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

タイトル  ページ数     
できる逆引き Googleアナリティクス4 成果を生み出す分析・改善ワザ 192640
「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス4 設定・分析のすべてがわかる本「やりたいこと」からパッと引ける Googleアナリティクス4 設定・分析のすべてがわかる本528
1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本488
プロが教えるいちばん詳しいGoogle アナリティクス 4プロが教えるいちばん詳しいGoogle アナリティクス 4464
即戦力の実務がしっかり学べる Google Analytics 4の教科書即戦力の実務がしっかり学べる Google Analytics 4の教科書376
Googleアナリティクス4やるべきことがわかる本 フルファネル戦略時代の新常識~これからの解析・改善のすべてGoogleアナリティクス4やるべきことがわかる本 フルファネル戦略時代の新常識~これからの解析・改善のすべて272
いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本いちばんやさしいGoogleアナリティクス4の教本 人気講師が教える行動計測とユーザー理解の基本256
Googleアナリティクス4のやさしい教科書。 手を動かしながら学ぶアクセス解析の基本と実践ポイントGoogleアナリティクス4のやさしい教科書。 手を動かしながら学ぶアクセス解析の基本と実践ポイント232
これならわかる! Googleアナリティクス4 アクセス解析超入門これならわかる! Googleアナリティクス4 アクセス解析超入門208
竹内たかし
竹内たかし
Webアナリスト
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