GA4の本、どれを買うべきか迷っているならコチラ
GA4の本は2022年3月現在、2冊しか出ていません。なので、迷うも何もありません。余裕があるなら両方買いましょう。
ただ「同じような本を何冊も買うのは避けたい」という方もいると思います。
今回は、そんな方が判断しやすいように、内容をまとめました。
『1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本』
2021年9月に出た、最初のGA4の本です。
各章を1日ずつ学んでいけば、7日間で以下の7章が一通り学べる内容です。
- GA4の学び方を学ぶ
- GA4移行&新規設置マニュアル
- GA4のダッシュボード解説1
- GA4のダッシュボード解説2
- データ探索の基礎
- データ探索の応用
- 追加データ取得と確認方法
GA4は既存のユニバーサルアナリティクスと大きく異なるため、これまでGoogleアナリティクスを使ってきた人も、実質”学び直し”になります。
そういう意味では、短期間で全体を学習できる本が2021年中に出たのは、非常にありがたかったですね。
他にも次のような点が良いと思いました。
- 各章の最後に確認問題があり、理解できたかチェックできる
- 初心者を意識して作られている
- 分析機能である「探索」に2章割いて解説している
特に探索はUIも新しく、最初どう使うか迷ったので助かりました。
具体例があったのも良かったです。
それと最初にGoogleアナリティクスの歴史?が書いてあったもの私好み。私が知らないことも書いてあったしね。
逆に物足りなかった点としては
カスタム指標の設定など、実務で扱う部分の解説がやや中途半端。「これらは、自分でチャレンジしてみてください」的なまとめ方になっているところがある。
タグマネージャーやBig Queryまわりが手薄。最後に少し触れている印象。
鎌倉時代や江戸時代ばっかりやって、近現代史がなおざりになった歴史の授業みたい。
マンガは要らないので、こういう部分にもう少しページを割いてほしかったかな。
GA4の本ではありませんが、Big Queryについては以下の書籍などで補う必要があると感じました。
『集中演習 SQL入門 Google BigQuyではじめるビジネスデータ分析』
あと『1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本』には、技術書にはつきものの修正箇所がいくつかあります。
最新版では修正されているようですが、メルカリとかで古い版のものを買うときは注意してください(新しい本を買った方がいいです)。
修正は、こちらのページの「お詫びと訂正」から確認できます。
https://book.impress.co.jp/books/1120101144
それと、これは本書が悪いわけではないんですが、最初に発売された本だけに画面ショットが少し古い部分があります。
Googleアナリティクスは以前からメニューなどが予告なく変更されましたが、GA4も同様です。
そのため、2022年に追加された「Home」画面が本書には見当たりません。
避けられないことですが、初学者の方は注意してください。
『Googleアナリティクス4のやさしい教科書。手を動かしながら学ぶアクセス解析の基本と実践ポイント』
2022年3月18日に発売。
最初に紹介した本より、より実務で使うケースを想定して書かれています。自分が「どちらか一冊を選ぶ」なら(新しいこともあって)こっちかな。
チャプター構成は
- 分析指標はこれだけ覚えておけば大丈夫
- Googleアナリティクス4の管理画面と分析機能
- ユーザー軸・集客軸で分析するケーススタディ
- 行動軸で分析するケーススタディ
- Googleアナリティクス4のさまざまな設定
となっています。
良いと思ったのは
- 最初に用語説明から入っているので、初学者の人にも優しい
- メニューの説明ではなく「こぅいうことを知りたい時は、こうする」形式で書かれている
- 説明の過程でユニバーサルアナリティクスとの違いに触れている
- 最初に紹介した本と異なり、著者が一人なので著者の考え方が垣間見える
- Googleが提供しているデモアカウントを使っているので、再現性がある
- 動画解説がついている
ところです。
気になった点としては、今のところ動画の解説スピードが少し速い点ぐらいでしょうか。
結局、どれを買うべきか
仕事でGA4を使うなら、両方持っていていいと思います。
一冊だけ、というなら、
初学者の方で全体を網羅的に知りたい方は『1週間でGoogleアナリティクス4の基礎が学べる本』
経験者で、実務での活用方法を知りたい方は『Googleアナリティクス4のやさしい教科書。手を動かしながら学ぶアクセス解析の基本と実践ポイント』
を選ぶといいでしょう。
また、新しい本が出たら紹介しますね。